ご訪問頂きありがとうございます。今回は自己都合退職であっても手当が多く貰える制度のお話です。
ズバリ、一言で言うと「会社に責任がある退職」の場合です。もっとかみ砕いで言うと、会社側の不手際や、労働環境の悪化により働くことが困難になるというイメージです。
「会社に責任がある退職」の例を挙げると
・労働条件が明示された内容と著しく違っていたこと
・賃金未払い・一方的な賃金の減額があったこと
・長時間労働が続き改善されないこと
・法令違反となる業務をさせられていること
・ハラスメントなどの労働環境が著しく害されるようなこと などなど
どうですか?もしかすると上のような理由で退職をされた経験ありませんか?これらの理由は「表の顔は自己都合・裏の顔は会社都合」として離職票が発行されます。
…ですが…。実際に会社で上のような理由をはっきり伝えて辞めます!とはなかなか言えませんよねえ。退職するとはいえ本当の理由を述べて辞めるのは勇気がいることだと思います。私もそうでした!
そのような場合は、会社から発行される離職票をもってハローワークに手続きに行き、窓口で本当の理由を申し出てください。その際に、理由を証明できるもの(例えば、雇用契約書や出勤簿など)を持参するとスムーズです。私もそうでした!
無事退職理由の申し出が認められると、会社都合と同様に3ヶ月(または2ヶ月)待たずに給付が始まります。さらに手当を受けられる日数が増えます。
自己都合の場合:勤続年数に応じて90日~150日
会社都合の場合:雇用保険の加入期間・退職時の年齢に応じて90日~330日
雇用保険の制度で面白いなと思うことは、会社都合で退職する場合に「退職時の年齢」も考慮されることです。これは再就職に対する難易度も考慮されているためです。
と言う事で、退職理由にまつわる話題を2回に分けてお伝えしました。
前回お話しした「自分だけではどうしようもないこと」で退職した場合を【特定理由離職者】、今回の「会社に責任がある退職」した場合を【特定受給資格者】と呼びます。この制度は内緒にされている訳でもなく離職票と一緒に貰うパンフレットにも載っています。(但し、ここまで詳しくは書かれていないと思われます。)
退職は理由が大事!と覚えておいてくださいね。「こんな理由ってどうなの?」という具体的なご質問があれば個別にご質問ください!
~雇用保険の制度は細かいきまりが満載です。記事の内容は分かりやすくお伝えするためにみじん切りにして、ソース状にしております。手続きや制度に関しては個別にご質問ください~